昭和初期に建てられた母屋を建て替えることになり、「和風の家づくりが得意なところ」「子どもたちの世代になっても、付き合っていけるところ」を探していました。その上で、提案してもらったプランの一つに“平屋づくり”があり、「これがいい!」と一目惚れ。「ここなら期待できそうだ」という、ワクワクした気持ちにもさせてもらえました。
プラン作成の際にこちらからお願いしたのは、「親戚が多く集まれる、広い和室がほしい」という点でした。できあがったプランには10帖+8帖+6帖という、想像以上に大きな広間がありました。実際には襖が邪魔にならないように1か所にまとめられるようになっているため、数値以上に、より広く感じることができます。和室の中にある掘りごたつは、年配の親族からも好評です。
素人目線で思いつきの提案をしても、全体のバランスを崩してしまう可能性があると考えていたので、基本的にはすべてお任せしました。建具もすべて手づくりで、扉一枚一枚にもこだわりを感じます。エアコンの室外機が家の正面から見えないような配置にしてあったり、梁を止めているボルトを上手く隠してあったりなど、細かいところの気遣いも、くりやまさんならではでないでしょうか。